2020/11/15
時代を越えて受け継がれてきた火龍の舞。 「疫病退散!」の伝統のパワーは、きっと2020年の閉塞感も打ち破ってくれるはず。みんなで一緒に乗り越えましょう!
今から140年前の中秋節前夜のこと。香港島の漁村、大坑村はひどい台風被害に見舞われました。
時を同じくして大蛇が現れ、家畜は食い荒らされて全滅。村人たちの手で蛇は殺されたものの、その翌日から原因不明の疫病が広がり、村人の多くが命を落としました。
ある晩、村の長老の夢枕に菩薩が現れて、こう告げました。「爆竹と火龍の舞が病を退治するだろう」。それ以来、大坑村では中秋節になると、健康と幸福を願い、また村の歴史を語り継ぐために、ファイヤー・ドラゴン・ダンスを行うようになったのです。
人々の願いを乗せて躍動する伝統の舞は毎年、中秋節(旧暦8月15日)から3日にわたって開催。
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