2023/06/10

こんにちは。大坪沙季です。

4歳の息子とヘルパーさんと3人暮らしをしながら、日系レストランでメニュー開発をしているワーキングマザーです。

 

最近、体調を崩している方をよくお見かけしますが、みなさまお元気でしょうか?

かくいうわたしも、その中の1人であります。

 

そこで今月は「やっぱり、からだが資本」と思ったお話です。

 

香港では、945日間続いたマスク直用義務が今春撤廃され、マスク生活に終止符が打たれました。

ぁあ、やっと終わった。と撤廃初日は感慨深かったのを思い出します。

 

うちの息子は現在4歳なので、人生のほとんどをパンデミック禍で過ごしています。

徹底したコロナ対策のおかげなのか、香港に来てからは風邪もあまりひいていませんでした。

 

ところが現在。

マスク撤廃との因果関係は不明ですが、初夏にも関わらずさまざまな風邪が爆発的に流行り、息子も漏れなくダウン。

それに伴い、わたしも息子から移されダウン。

 

あ〜懐かしいなこの感じ。

日本にいた頃、保育園に入園した当初も正にこんな感じでした。

今まで家の中である程度隔離された環境で過ごしていた子どもが、はじめての集団保育で周りの子どもたちからウィルス感染症をもらい移し合う。

そしてそのウイルスを親がもらうという魔のループ。

保育園では発熱している子供は預かってくれませんので、その度に仕事を調整して各方面に謝罪したり。。。

なんでこの大事な時に〜!(泣)

最初だけだよ。そのうち免疫ができて強くなるから。と先輩ワーママに慰められた日々を思い出します。

 

今回のこの現象も、きっと一時的な物だろうと楽観的に考えてはいるのですが、

体調不良の中仕事をするのは生産性が落ちるので、やはり健康で安定した体調に勝るものはないなと痛感しました。

 

30代も半ばに突入したことだし、そろそろ自分の体にしっかり向き合わなくては。

そう考え、ふと周りを見渡し見えてきたのは香港人の健康意識の高さ。

あれ? 健康に目覚めた今、香港に住んでいるのはかなりラッキーなのでは?

 

現に香港の平均寿命は、世界トップランクを維持しています。

その理由は多々あると言われていますが、わたしが日本との違いを肌で感じたのは、

 

1、体を冷やさない食事法

2、漢方(不調と向き合う)

 

の2つ。

日本にも医食同源という言葉はありますが、香港人の意識は日本人に比べても高いと思ったエピソードをご紹介します。

 

1、体を冷やさない食事法

うちの会社が運営するレストランの一つに定食屋があるのですが、日本のデパ地下のような惣菜と、トラディショナルな和食のメインディッシュを組み合わせて、自分好みのプレートを作れる朝食を開発しました。

その後、お客さまからのフィードバックを基に調整をしたのですが、多かったご意見は、「朝は体を冷やしたくないから温かい惣菜も欲しい」でした。

 

そこで温かい惣菜を導入したところ、お客さまの満足度も上がり人気メニューに仲間入り。

朝食だけでなくAll Day Menuに展開することとなりました。

その他にも、日本のレストランで提供されるのは、その名の通り冷えた「お冷」ですが、香港ではお白湯なのも大きな違いですよね。

 

2、漢方(不調と向き合う)

ローカルにかなり近い生活をしている日本人の友人から、体の不調を感じたら漢方ドリンクを飲んでいるという話を聞き、その話を香港人スタッフにしたところ、「今ちょうどあるよ。飲んでみる?」と言って分けてくれました。

ぇえ!そんなすぐ出てくるほどあるあるなの?!

小さな不調とも日々向き合い、街のあちこちにある漢方ドリンクスタンドで自分に合った漢方をサクッと補給。

若い世代にも、生活の中に自然と漢方が存在していることに驚きました。

 

更に、わたしが体調を崩している際にスタッフがこれ効くよとくれたのも漢方でしたし、

ビワの葉のエキスが入った、喉に良いどろっとした液体。歌手も愛用しているそう。

「これ美味しいよ。食べる?」とおやつがわりにもらったキャンディーも生姜のソフトキャンディーでした。ていうか、みんな本当に優しい。(涙)

日本のボンタンアメみたいなお味でおいしい!

体のためにできることといったら、やはり食から。

口にするものをきちんと選ぶ香港人だからこそ、安心安全のイメージがある日本食が支持されているのだと思うし、完全日系企業のうちの会社だからこそできることもあると思うのです。

 

話がそれましたが、短期的に無理して何かをするのではなく、健康意識が自然と生活の一部になっていることが、香港人の健康の秘訣なのだろうと推測します。

自分の体と向き合えば、おのずと大切にするようになる。

そうすると、その時に必要な食事、運動、休息も見えてくるのだと思います。

 

バリバリ働き(勉強し)、プライベートもしっかり健康的に楽しむ香港人から学んだ、体の整え方でした。

やっぱり、からだが資本。

自分のためにも息子のためにも元気でいなくちゃね。

 

それでは今回も読んでいただきありがとうございました。

 

毎月10日に連載しておりますので、また次回もお待ちしております!


筆者プロフィール

大坪沙季(Saki Otsubo)

東京の大手料理教室で講師を5年程務め、
その後独立。妊娠出産を機に湘南へ移住し、
レシピ開発やフードコーディネーターとして活動。
2022年香港に移住。
某日系F&B Companyにメニュー開発者として所属。
趣味は料理、金継ぎ、ゴロゴロする事。
息子とヘルパーさんと3人で暮らしながら仕事をするワーキングマザー。

instagram https://www.instagram.com/_sakioo_

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