2019/11/27

まさか香港で自分のダイニングテーブルを作ることになるとは思ってもみませんでしたが、本当に素晴らしい経験でした。ぜひ皆さんにこの楽しさをシェアをしたいと思い、これから毎週1回、3回の連載で綴ってみようと思います!どうぞおつきあいくださいね。

 

香港に初めて移り住んできた10年以上前、必要に迫られて買ったダイニングテーブルをずっと使っていました。当時は今のように家具の選択肢もそんなになくて、ゆっくり選んでいる時間もなく。あの頃は今のように日本製の匠の家具や、木目の家具というより、香港の風土と利便性を兼ね備えたカビの発生しにくいガラス製であったり、タイルのような表面の家具であったり、狭いアパートを最大限使える、折りたたみや作り付けの家具であったりというのが主流でした。

 

わたしはどうしても木製のダイニングテーブルが欲しかったので、土地勘のないまま色々と探し回りましたが、結局、シンプルな明るい木目のテーブルを見つけられず、それでも許容範囲であった黒い塗装が施された木製のヨーロッパ人デザイナーのシンプルなダイニングテーブルを購入しました。

 

しかし、わたしが思い描いていたテーブルではなく、唯一叶えられたのは150cm✖️90cmの大きなサイズだったことと、木製であったことだけで、他は、色も高さも違うものでした。

 

初めはそれでも、大きなテーブルというだけで満足で、とても気持ちよく使っていたのですが、半年もしない間に「黒い塗装は圧迫感があるな」とか、我が家は土足禁止でしたので靴を履かない生活の77cmは日本人的にはかなり高く、背の低いわたしには、普通の椅子では微妙に座高が低くなり、なんとも居心地の悪い状態になっていました。通常日本のテーブルは72cmか70cmかその辺ですので、77cmというと座高に合った高さに変えられるオフィス用の椅子を使わなければならず、すると今度は足が地に着かず、宙ぶらりんの状態にー。

 

我が家にとってのダイニングテーブルというのは、家の中心にあって、ご飯を食べたり、仕事したり、勉強したり、趣味をしたり、友だちとおしゃべりしたり、とにかく一番過ごすことが多い場所でした。でも、そのうち本当に毎日毎日「失敗した」とか「気に入らない」「居心地が悪い」なんて、このテーブルを見るたびに呪文のように繰り返し頭の中で思うようになっていました。すると自分も気分が悪くなるし、「なんでこれを買ってしまったのだろう」とグルグル頭の中でまわり、使い初めて5年目ぐらいからはそんな自分にほとほと嫌気がさしていました。こんな悪態をついていると、8年目ぐらいにはテーブルにもすまない気持ちでいっぱいになり、何とかしなければという思いが次第に強くなっていきました。ただ今のテーブルでも全く問題なく使えるし、ダイニングテーブルは大きな買い物ですし、なかなか決心がつかずにいたのでした。(ちなみに夫はダイニングテーブルに不便さを感じていないようで、しかも思い入れはゼロ、わたしの気持ちすらわかりません)

 

そうこうしていると、子どもが大きくなりテーブルで宿題をしたり、絵を描いたり、クラフトしたり、わたしも隣で仕事したりということが増えきて、だんだんと広いテーブルが、その広さでいろんなやりかけの物で埋め尽くされるようになりました。あまり愛着がなかったので、ぞんざいに扱い気味になり、テーブルにアクリル絵の具やボンドがつこうと、書類で埋め尽くされようとあまり気にも止めず、テーブルに花を飾ろうなんていう気持ちも消えていました。

 

そんな状況で「もう我慢できない!こんな気持ちで毎日過ごすのはたくさん!」と、9年目にしてやっと(遅すぎるかもしれませんがー)自分が心からここで気持ちよく時間を過ごせるテーブルに買い換えようと心に誓ったのでした。

 

ただひとつ決めたことがありました。
「今度は絶対に1mmも妥協しない!」ということ。全てが優先順位1番で、しかも最初よりもっと具体的にリストをアップしました。

ーテーブルの長さは200cm

ーテーブルの幅は85cm以上100cm未満

ーテーブルの高さは68cm (香港のアパートは小さいので、圧迫感のないように低めに設定しました。この場合、椅子は大人の場合座高42cm~43cm、子どもの場合は45cm~47cmぐらいであれば大丈夫なので、どこの店でも簡単に見つけられます。男性の場合は、人によっては40cmぐらいが良いという人もいるかもしれません。この場合はちょっと難しいかもしれません)

ーテーブルの板の厚さは4cm以上

ー板は木製で、木の感触を感じる加工。

ー色は明るく自然な木目

ー予算はなるべく抑えて。。。

 

そこから半年間かけて本当に様々な家具屋さんを見てまわりました。

しかし!!

なんと、高さ68cmのテーブルを見つけることができませんでした。香港では最近日本の家具が入ってきているので、70~72cmのものであれば、思い描いたテーブルを比較的簡単に見つけることができますが68cmは見つかりません。でも絶対に妥協しないと心に決めたので、ひたすら探し続けました。

 

すると、ある日、家具関係のウェブサイトを見ていると、「カスタムメイド」という言葉が目に飛び込んできました。見てみると木工家具を多く扱っている工房でした。https://www.sprue.hk

 

しかもここは、制作の工程も希望すればお手伝いさせてもらえる!ビビビッと来てすぐさま連絡を取り、クントンの工業ビルのワンフロアに構えるお店のオーナーに、その週末に早速会いに行きました。行ってみると、ここはファンシーな家具が綺麗に並んだショウルームとかではない、木材やら機械が所狭しと置かれ、木材のアロマが工房全体に広がる作業場でした。まさかここ香港でこんな香りを嗅ぐことができるとは!

 

木の香りに酔いしれていると、カナダ人のオーナー、ジョッシュさんが笑顔で出迎えてくれました。これまでの経緯と、新しいテーブルにかける熱い思いを伝えたところ、ジョッシュさんは「だからこそのカスタムメイドなんだよ」と爽やかに答えてくれました。ざっと思い描いているテーブルのサイズをお伝えすると「可能だよ」と即答!わたしの気持ちが晴れた瞬間でした。

つづく〜

https://hongkonglei.com/diymydiningtable2/

 

 

オーナーのジョッシュさんは、カナダ出身。もともと全く違う職業についていたのですが、大好きな木材家具やクラフト作りで自分で作ったものを友人などにあげていたところ、いろいろなところから注文が入るように。そのうち二足のわらじがきつくなり、手作りカスタムメイドの家具会社を起業。趣味が高じて本業になったそうです。奥さんは香港人。赤ちゃんがもうすぐ生まれるそう。


カスタムデザインの家具を制作する場合、デザインから完成まで8週間から10週間かかります。Sprueのカタログから選ぶ場合は4週間で納品となります。ご興味のある方はまずは相談してみることをおすすめします。

今回ダイニングテーブルの制作をお願いしたのはSprueのチームの皆さんです!

ジョッシュ・マニングさん率いるメンバー

https://sprue.hk

 

 

WRITER書いた人

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