2019/07/15

本物の食材を求めて。日本の伝統調味料をお伝えするコラム
夏バテ防止に黒酢を使おう!



暑さと湿気の香港。季節柄、生徒さんから家族が胃腸風邪、嘔吐や下痢をしているんですけど、何を食べたらいいですか?という質問メールが急に増えています。こんな時は、無理して食べないことが一番のおすすめなのですが、前回のコラムや更年期の記事で紹介した梅酢と葛がとっても役に立ってくれます。

腸を整える葛、梅酢の殺菌効果は、おなかの不調におすすめ。料理に、うがいに、アク抜きにも色々使える梅酢は香港で手に入らないので、日本への一時帰国時にぜひ購入してお持ち帰りくださいね。

夏のごはんにおすすめするのが黒酢!
栄養価も高く、独特の酸っぱさが唾液や胃液を分泌することで食欲促進効果を。殺菌力は胃腸を整えてくれ、疲労回復にも!夏バテで食欲の落ちる季節にはぴったりの調味料です。

黒酢は、玄米などのホールフード(もしくは精米度の低いお米など)の穀物を発酵させてお酢にします。(※日本の黒酢はお米から作られますが、中国では大麦や高黍、糯米からつくられることもあり香酢ということも。)穀物の栄養まるごと入っている黒酢は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、有機酸など、栄養価が高く独特の旨味が強いのが特徴です。中でもアミノ酸含有量がとても高く、体内で合成されず食事から摂取する必要のある必須アミノ酸が豊富で、疲労回復にもおすすめなんです。

またお酢のクエン酸やビタミンB群も疲労物質を取り除く力もあるので、汗をかき体力を消耗、疲労しやすい夏にはぴったりですね。炭水化物の消化も助けてくれるので、食欲のない時などは上手に黒酢をとりいれましょう。

薬膳的には血をきれいにめぐらせてくれる働きがあるので、汗をかいて体内の水分がドロドロしやすい夏に、お肉や脂肪の摂取が多い方にもおすすめ!香港では、黒酢と豚肉(骨付き)と組み合わせる酢豚(糖醋排骨)、産後の豚足の黒酢煮込みなど、体液をつくるためにある中華料理として、薬膳的にうまくできているな~と感心します。

和食で考えても、お酢はタンパク質を分解し、ミネラルやビタミンCの吸収も促すので、わかめやしらす、タコ、鰻やキュウリとあわせる昔ながらの組み合わせにも意味があるんですね。

私はトマトやキヌアなどの雑穀も加えて、自分の必要な栄養を摂りいれた黒酢サラダにしていただきます。ぜひ皆様も、ご自身やご家族が不足している栄養素とともに黒酢を上手に摂りいれてくださいね。

最後に、中国の黒酢が有名ですが、市販されている安価のものはカラメル色素が入っているものもあるので、ラベルはチェックしてくださいね。香港で買える日本産の黒酢(SOGOで購入可)は、添加物が入っていないものが多いです。教室で紹介するとすぐに売り切れてしまうので、大量にストックしています。


 

~丁寧な食と暮らしとめぐり方~
国際薬膳師・マクロビオティック講師KYOKO

教室では料理+考える力も大切にしています。薬膳、マクロビオティック、栄養学、生理学、腸内環境、ローフードなど多角的視点で、体調・体質・季節にあわせた食材の選び方や調理法を学びます。基本の陰陽調理を学ぶマクロビオティック教室、陰陽五行をきちんと理解し身に着ける座学教室、オーガニック食材を使った薬膳教室なども開催しています。

 


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