2024/05/15

今月のHello from Editorは、助けが必要な動物たちにわたしたちが出来ること、その実例と方法をご紹介しています。


保護犬フォスター体験記
「Fabulous ファビちゃんがやってきた!」

1)保護犬、ファビちゃんがやってきた!
2)受入れプロセス、わたしの心のプロセス
3)猫を被る犬、ファビちゃん。正体を現す。←今ココ
4)サリバン先生も驚く、ファビアン先生の厳しい躾
5)“Adopt. Don’t shop” 『買わないで。引き取ってあげて』
6)バイバイ、ファビちゃん

 

動物たちの現状 (5月19日公開)
レスキュー団体について(政府系の機関、民間機関)
Kirstin’s Zoo

 

わたしたちができること
フォスターファミリーになるという選択
どんな動物のフォスターになれる?
期間は?審査は?
香港を移動することになった!どうする?


保護犬フォスター体験記
「Fabulous ファビちゃんがやってきた!」

 

3)猫を被る犬、ファビちゃん。正体を現す。

今年1月に「フォスター(一時預かり)犬」として我が家にやってきた、Fabulousファビちゃん。子犬が家に来たことが嬉しくてしょうがない我が家の三兄弟に囲まれ緊張しながらも、最初の数日は大変お行儀良く過ごしていました。

トイレトレーニングのため、一日4回お散歩に出してあげると、外で用を足すことをあっという間に覚えてくれました。また元々トレーニングを受けていたファビちゃんは、お散歩の際、きちんと横に並んでお行儀よく歩きます。なんてお利口なの!! 子犬育て楽勝ー!! と思ったのも束の間。

ファビちゃんは犬のくせに猫を被っていたのです。迎え入れてから数日後、その化けの皮を脱いだのです……。

舌をペロリと出すファビちゃん

見た目はほぼ成犬のファビちゃんですが、でもやっぱりまだ子犬。夜、みんなが寝静まった後、人目を忍んで色々なものをカジり始めました。まずは、靴。ある朝起きたら、わたしのヒールとビーチサンダルがズタズタになっていました。またある日は、バックパックを鼻でこじ開け、中にあったポーチを引きずり出し、ポーチを噛んで開け、中に入っていた頭痛薬を出し、さらに薬シートから中身を出し、床に散らばしていた時もあります。匂いがダメだったのか、ファビちゃんが錠剤を口にしていなかったのが不幸中の幸いでした。

そして安全だと思いノーガードだった引き出しも、鼻の先で引っ張って開け、中にあったわたしの色鉛筆セット引きずりだし、噛み砕いてしまいました。

生え変わる歯が痒かったり、夜、誰も相手してくれなくて寂しくなったり(みんな寝ていますから!)、日中の運動量が足りなかったり、と理由は様々なようですが、子犬はなんでも噛んでしまう生き物なのです。

そしてもう一つ困ったこと……それは、外でトイレをすることを覚えたものの、子ども達と家の中で遊び興奮すると、何故か、家の中でオシッコをしてしまうのです! しかも拭けば済む床ではなく、必ずベッドやカーペットの上など、中に染み込んでしまうものの上で!

噛み癖対策として、犬用の噛むおもちゃを与え、リビングルームから齧られそうなものを全て他の部屋にうつし、またお漏らし対策としてベッドルームのドアを全て閉めるようにし、事態は改善していきました。

 

4)サリバン先生も驚く、ファビアン先生の厳しい躾

普段はイタズラ子犬のファビちゃん。しかし、そんな彼は我が家の子ども達の躾となると、ヘレンケラーのサリバン先生並みに厳しい『ファビちゃん先生』へと変貌します。

まずオモチャの片付け。

母であるわたしも、「片付けしないオモチャは捨てちゃうよ!」と子ども達に脅しをかけますが、ファビちゃん先生は「片付けしないオモチャはぶっ壊しちゃうじょー!」と手厳しく躾けます。そして子ども達が片付け忘れた場合、情け容赦なく実行に移します。落ちているものを目ざとく見つけ、口に加え、隅に持っていき、鋭い犬歯で噛み砕きます。これはわたしの脅しより100倍の効果があります。なぜならファビちゃん先生は一度おもちゃを口に咥えたら、子どもが泣いても喚いても絶対に返さないのですから。

躾に厳しいファビちゃん先生

次に食事とその片付け。

ファビちゃん先生は、子ども達が食事の間、きちんと席について食べること、食後は皿を片付けることも間接的に教育してくれます。なぜならファビちゃん先生は、誰かが席を立った一瞬の隙をついて、椅子からテーブルに飛び乗り、皿を舐めまわし、ドヤ顔をするからです。

お皿を舐め回されることも問題ですが、もっと深刻な問題は、玉ねぎやブドウなど、犬にとって危険な食品がテーブルの上にあること。ファビちゃんを危険から守るためにも、子ども達は食事中、きちんと席につき、食べたお皿は片付けることが大切だと学んだのです。

そして健康維持のための運動。

ファビちゃん先生は、日に3回から4回ほどお散歩に行きます。子ども達を外に駆り出してテレビを見る時間を減らしてくれるのがファビちゃん先生。遊歩道やドッグパークでは、「ほら、みんな走るじょ〜!気合い入れて行くじょ〜!」と子ども達を全速力で走らせ鍛えてくれます。

ドッグパークで「ほら、走るじょー!」と子ども達を鍛えるファビちゃん先生

でもそんなファビちゃん先生は厳しいだけではありません。飴と鞭の『飴』の部分もしっかり用意してくれています。

子ども達が片付けやお散歩をした後には、可愛い顔をして尻尾を揺らし近づいて行きます。そして自分をなでさせるのです。頭から背中、そして足まで、ふわふわむくむくのファビちゃんを、抱き抱えながらよしよしすると、なんとも言われぬ幸福感に包まれます。実は動物と触れ合うと脳内に、『幸せホルモン』とも呼ばれる物質『オキシトシン』が分泌され、これによって人はとてもリラックスするのだそうです。

そう、ファビちゃん先生は厳しい躾という鞭と、オキシトシン分泌を促す愛という飴によって子ども達を大いに成長させてくれ、家族に笑顔をもたらしてくれる素晴らしい存在なのです。

ファビちゃん先生は、子ども達が学校に行っている間に英気を養います。

 

次に続く!

3ページ:保護犬フォスター体験記の続き

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