2021/11/20

(これまでのお話)めぼしいアパートが一晩で他の人の手に渡ってしまい。物件探しが、またまた降り出しに戻ってしまいました。でもその裏には、そろそろ決めないと申し訳ないという気持ちがあったことに気がついたのです。振り出しに戻ったことで、もう一度自分に向き合うことに。

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物件を選ぶ時に自分の中で色々と条件が上がってきます。自分にとってその条件はどんなものでしょうか?1回目の時にも、不動産屋さんにわかりやすいように色々と条件をあげました。しかし、あれから時間が経ち、状況も変わり、はてさて、いったい自分はこれからどんな生活がしたいのか、家族にとってどんな生活が良いのかについて、今一度向き合うこととなりました。

そうしたら今まで物質的なことを色々とあげてきましたが、わたしにとっては、究極のところ「あー気持ちいい」とか「ホッとする」とか「ずっと家にいたくなる」「子どもが元気になる」「インスパイアーされる」お家というのが重要だと気が付きました。それが北向きだったり、3階であったり、バスタブがあるとかと色々言語化すればどんどん出てくるのですが、そういうのは心に留めつつも、もっと感覚を大事にしてもいいのではないかということでした。村屋に住むとなると、車がないと不便とは誰にでも言われることですが、車がないとか、MTRが近くにないとか、そういうことは今はあまり考えないで、住み心地の良さそうな、家にいたくなるようなアパートを探そうと思いました。住みたい家が見つかれば多少不便なことは、なんとか調整できるのではないかとー。(ちなみに、わたしの、細かいことは後で考えようというのは、ある意味危険です。これはあくまでも大雑把な性格のわたしの場合です。)

 

村屋は、どのアパートも住居面積が700sqと決まっていますので、どこのアパートもワンフロアーは700sqです。なので屋上付きとなると、合わせると1400sqにもなりますが、大抵の場合家賃が倍になったりすることはありません。香港は暑い時期が長いので、実際のところ屋上をうまく利用しないと、3階のアパートは照り返しで室内はかなり暑くなりますし、屋根のない屋上に出て何かできるのは、時間的にも時期的も限られることが多いようです。

建て付け面積が700sqは高層ビルでは実際の住居面積は20〜30%少なくなりますが、村屋の場合は、建て付け面積も住居面積もほぼ同じです。なので建て付け面積が700sqなのを比べると村屋の方が広く感じます。(高層ビルは共同スペースであるエレベーターの踊り場やバルコニーなどもこの面積に換算されるからです)

同じ面積といえども、村そのものの様子はそれぞれが個性的で、ある意味無秩序に建物が建てられていてユニークです。

 

初めて、連絡を待っていた屋上付きのアパートを持つエージェントから連絡が入りました。村屋に住むにあたって必ず最初に聞かれることは、

「車持ってますか?」

我が家は車はないので、「今はないですが、場所によっては考えます」と伝えました。

「では駅まで車で迎えに行きますね」

ということで、ピックアップしてもらい、MTRから車で15分程度の村屋へ向かいました。香港は亜熱帯なので、たった10分程度でもうっそうと生い茂ったジャングルのような車窓が視界に入ってきます。

 

アパートに到着すると、まわりには、青々としていかにも生命力のある木々がモリモリと生えていて、マスクをしていても緑の匂いが鼻をついてきました。アパートには大きな老番犬がわたしたちが敷地に入って来たことで、頭を持ち上げると、一緒に来た娘は一気に2メートルぐらい後退りました。よくみると野良犬なのか飼い犬なのかよくわからない大きな犬たちが何頭かあたりをウロウロしていました。そんな犬たちに気にもとめない通りすがりの、このあたりの住人は笑顔で挨拶をしてきます。

肝心のアパートはとっても古く、あまり手入れが行き届いていない印象でした。壁の塗装もはげ、共同スペースもなんだかよくわからないもので、埋め尽くされていました。狭い階段は、どうやって家具を通すのか予想できない程でした。部屋は、というと、一応リノベートしてあるもののキッチンがあまりにも何もなくて、まるで洞窟の中に作った棚があるだけみたいな感じでした。使い勝手が良く、電化製品が綺麗に揃う高層ビルで甘やかされているわたしは、ここをどうしたらキッチンとして使えるようになるのか頭を悩ませました。何もなさすぎて何をどうしたら使えるようになるかわかりません。不動産屋さんは、「日本人はDIYが好きでしょう?キッチンを自分で作ればいいじゃない」と笑ないながら言いました。

バルコニーからは海に浮かぶ小島が見える絶景でした。

「屋上に行ってみましょう」と不動産屋さん。

屋上に立ってみると、これまた海と山が綺麗に見える絶景でした。特に山の磁場というか野生の木々の勢いを体で感じるほどで、屋上の手すりに綺麗な野鳥が止まり大きな声で鳴いています。木がなびくざわざわという音とともに気持ち良い風が体を通り抜けて行きました。癒されるという言葉がありますが、それ以上にハイになるというか、元気になるような場所でした。ふと見上げると、とっても珍しい半月の逆さ虹が出ていて、なんだか村屋に住みなさいと応援されているような気がしました。

 

良く聞いてみると、屋上は大家さんとの共同スペースで、あまりいろんなものを上に置いて欲しくないとのことでした。このアパートのコンディションを総合的に考えると、この地域は気に入ったけど、このアパートは気に入らないということでお断りしました。実際のところ、このアパートは借り手がないようでした。恐らく、あの何もないキッチン、タンク式のお湯(実は古い村屋に多いので要チェックです。こちら今後のコラムで記述しますね)、壁がとても薄い立て付け、そして独占できない屋上を合わせて考えて、この家賃は高すぎると思いました。

 

それでも、村屋とその環境を体感することで、益々村に住むぞと心に決めたのでした。

(つづく)

第1回 https://hongkonglei.com/hkmoving01/
第2回 https://hongkonglei.com/hkmoving02/
第3回 https://hongkonglei.com/hkmoving03/
第4回 https://hongkonglei.com/hkmoving04/

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