2021/09/20

 

目星をつけたビルのアパートは今まで見た3ベットルームのアパートの中で一番広く、住んでいたアパートの20%は広く感じられました。高層ビルのアパートとしては少し変わった作りになっていて、キッチンの奥に収納スペースがあったり、非常階段の場所に裏戸と踊り場があったり、廊下に窓があったり、風通しの良さげなお家でした。ひとつ良かったのはリビング&ダイニングスペースがこれまでの1.5倍ぐらいあったことでした。

 

生憎このあたりのビルにはアマさん(お手伝いさん)用の部屋がないところが多いので、お手伝いさんがいる場合は1部屋多めのアパートを探す必要があります。

 

このビルの中で最初に見た物件は朝日が拝める東南向きのアパートでしたが、目の前が汚水処理場で、ちょうどダイニングでご飯を食べる時に目の前全面に処理場が広がっていました。とても綺麗な公園のようになっていたので、知らなきゃ知らないで問題ないのですが、知ってしまった以上、気になってしまい。泣く泣く却下しました。

 

その次に見たアパートは西北向きのアパートでした。部屋の壁がドギツイ黄色で、大家さんによるとこのまま住んでとのこと。また大きく高そうなソファや、大理石でできた非常に重そうなダイニングテーブルもそのままあって、移動させたくないのでこのまま使って欲しいとの要望でした。私たちも家具はあるし、しかもこの黄色い壁の部屋で生活するのは落ち着かないかも、ということでお断りしました。エージェントは、このお家は誰も借り手がないとぼやいていました。恐らくこういうアパートは家賃交渉するとかなり安くなるかもしれません。

 

そしてもう1軒は同じ西北向きのアパートですが、49階にありました。高いところが苦手なわたしは、頑張って見に行きましたが、やっぱり無理。しかもベランダの柵が結構低くて、子どもでも下を覗き込めそうな高さでした。こちらも却下。

 

最後に見たお家は、15階にあった西北向きのお家でした。ちょうど伺った時間が夕方で(写真)、リビングルームからこれまで見ていた黄昏が角度を変えて綺麗に見えました。大家さんも口数の少ない優しそうな感じの方でした。次の日、明るい時間に、夫を連れてもう一度見せてもらいに行きました。太陽の光は直接入らないものの、リビングルームは思ったより明るく、ここなら良いかもと初めて思えました。

 

実はこの時、本当のことを言うとわたしの心の中に「そろそろ契約しないとみんなに悪いな」っという思いがありました。実際このアパートは申し分なく、断る理由がないアパートでした。決めるならここしかないとも思いました。ただ、わたしの気持ちの中に、「また同じ高層マンションの暮らしが始まるのか」「香港だし選択の余地はないしな」「また頑張ろう」という思いが芽生えていました。自分でもうまく説明できないのですが、なんかモヤモヤ。自分を奮い立たせているような気分でした。階下をみると植木が整備された綺麗な庭園があって、サンデッキチェアーの並んだ素敵なプールがあって、いろんな機材の揃ったジムもあって。MTR、ミニバスやモールも近くにあるし、夫の仕事先にも近い。でもなんだかモヤモヤ。。。その日の夜にエージェントから連絡が入り、大家さんが私たちの申し出た家賃で了解したと言う知らせが入りました。夫は思った以上に良いアパートを見つけることができて、ウキウキしていました。一方のわたしは「ここで良いの?」と。まるで結婚式の前の花嫁のような心境に陥っていました「これで良いの?」なんなんだこれは!?

 

(つづく)

第1回 https://hongkonglei.com/hkmoving01/
第2回 https://hongkonglei.com/hkmoving02/


筆者 原朋子
Hong Kong LEI発行人

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