2022/04/20

これまでのお話〜
香港で普通のサービスアパートならすぐ見つかるのですが、キッチン付きとなると大苦戦。あちこちまわって心身共にクタクタだった時に、突然空から降ってきた夫の友人宅、新築アパートの話。「こんなこともあるのか!」と驚きとともに見にいくことになりました。


お友達はとっても気さくな人で、「今は家族の事情でここに住んで無いから、好きに使って良いよ」と言ってくれました。(持つべきものは友<涙>)

セキュリティーのしっかりしたアパートでスタッフは一発でわたしたちの名前を覚えてしまいました。ワンベットルームの部屋はカウンター席のあるオープンキッチンに、ドイツ製の大きな冷蔵庫とオーブンレンジとディッシュウォッシャー。ベッドルームは大きな作り付けベットとクローゼットがあり、それぞれの部屋からバルコニーに出られるようになっていました。

ちなみに香港の高層ビルのアパートは大体が冷蔵庫、洗濯機、コンロ、レンジなど家電一式と冷房はついています。香港は暑さが厳しいので、ライフラインとして大体どのレントにも冷房がついています。

アパートの使い勝手からすると独身者、もしくはカップル向けと言ったところですが、わたしたちにしたら十分すぎるほど。願った通り、クラブハウスにはプールもあり、開発地区でアパートの周りは自転車道や、開店したばかりのおしゃれなフレンチカフェやバーがあったり、おいしいイタリアン、地中海、ビストロのレストランなどもあり、近所をふらふらするだけでも楽しくなりそうでした。「これから田舎に引っ越すというのに、今まで以上に便利でおしゃれなところに住んじゃったら、甘やかされて引っ越せなくなりそう」なんて思いながら、ありがたくここに住まわせてもらうことになりました。(写真上)

友達だからお金はいらないなんて言っていただいていましたが、それは良くないということで、元々の予算分を納めさせていただくことに。

また、家具付きのアパートだったのですが、お願いして電子ピアノだけは入れさせてもらえることになったのも、本当に願った通り。窓からは今までいたアパートが見えて、住み慣れた近所に住めたのもラッキーでした。色々大変なこともありましたが、全て結果的にはシュミレーション通りになり、我ながら驚いてしまいました。

 

これで全ての段取りが済んでホッとするや否や、今度はこの8年間住んだ荷物をどうするかという難題が。結局すったもんだあった末に、引っ越し屋さんの倉庫にほとんどの荷物を45日間保管してもらうことになりました。その代わり荷物は全部で2トントラックに1台分にしないといけないと言われました。

半年前に引っ越しの予感がしていたので、徐々に整理し始めていて、後生大事に持っていた書籍や雑誌など100キロ分をちり紙交換に出していました。また小さくなった子どもの洋服や子ども関係のものを、知り合いや知り合いのお手伝いさんに引き取ってもらいました。同じアパートに10年近く住んだので、知らず知らずに荷物を溜め込んでしまい、あの時書籍雑誌を処理していなかったらと思うと今でもゾッとします。

引っ越しが決まってから、こんまりメソッドでひとつずつ手に取って「好きなものを残す」というコンセプトのもと、いらないものを徐々に処分するようにしていったのですが、なんと時間のかかることか!!自分達で全部パッキングすることにしたので、引っ越しの日にちが迫ってくるにしたがって悠長なことを言っていられなくなってきました。ひとつひとつ考えていたらだんだん間に合わないということを悟ってきて、そのうちあまり良く見ないで選別するようになってしまいました。結局、見なくても捨てられちゃうようなものだったんだと思います。

わたしは個人的なものは元々あまり持っていない方ですが、この際、ここ1〜2年着ていなかった洋服はほとんど貰ってもらうかリサイクルに出しました。

大きな誤算は10歳の子どもが全く使い物にならなかったことです。自分のものすら選別できず、ただただ荷物に埋もれて終わってしまっていました。わたしは自宅が仕事場でもあったので、結局引っ越しは、夫のもの以外の家族の荷物と、子どもの荷物と、わたしの仕事場の荷物を同時に整理することになリました。最後、体感としては飲まず食わず寝ずの3日間で、本当に死にそうにきつかったです。結局最後は全体の荷物の1/3ぐらいを処分することになったと思います。何が多かったかというと、やはり子どものものです。子どものおもちゃやガラクタ類、工作したものなど、ザクザクザクザク出てくるわ出てくるわ。。。泣きながら選別をしながら、「引っ越しは1〜2年毎にするに限る」と心底思いました。

 

実は別のコラムでもご紹介した、DIY好きなわたしが自分でデザインした長さ2メートルの大きなダイニングテーブル(https://hongkonglei.com/diymydiningtable/)をどうするか頭を悩ませていました。無造作に倉庫に置かれるのが心配で、作ってもらった工房にアドバイスを求めたら、場所を取るからと倉庫に足を外してテーブルトップを立てかけておくと絶対曲がるから預かってあげるよと言っていただきました。なので、その好意に甘えることに。(感謝!)こういう時は、量販店で買わず、工房にお願いして作ってもらってよかったと思いました。

 

引っ越し屋さんはChampion Moverという名の知れたローカルの業者に頼みました。以前別のローカルの業者にお願いした時に、竜巻のようにやってきて竜巻のように去っていった(笑。この表現は誇張でもなんでもありません。念のため)記憶があったので、彼らがくる前には絶対パッキングは終わっていなければと覚悟して取り組んでいたのです。でも、仮住まいに持って行くものと、倉庫に入れるものを分けるのに手間取ってしまい、引っ越し当日の朝になってもキッチンのパッキングだけが終わっていませんでした。

 

なのにー。引っ越し屋さんは予定より30分「も」(笑)前にやってきて、案の定4〜5人のガタイの良い男衆がドドドっとなんの躊躇もなく土足で(日本人的感覚ですが)入ってきては、手当たり次第にどんどん運び出していきました。これはどうする?あれはどうする?って聞かれるか聞かれないか、とにかくどんどん物がなくなっていきます。何がどこにあるか、どの箱が運び出されたのか全く把握できないまま、段ボールの箱をカートに10箱ずつ一気に積み上げて運び出していきます。ドアを通らない大きなドレッサーやベットは電気ドリルで豪快に解体されました。気がつくと、終わらなかったキッチンは、何の疑問もなく当然のようにそのまま手付かずに。結局、仮住まいに用に分けておいたキッチン用品は見事に倉庫へ。倉庫に入れようと思って残しておいた方が置いてきぼりになっていました。

 

2トントラックほどのわたしたちの荷物は、40分ほどで全て部屋から運び出されて、必要のないキッチン用品と後で仮住まいに持っていく電子ピアノ、わたしたちのスーツケース、工房に取りに来てもらう大きなダイニングテーブル、そして大量のゴミと唖然としたわたしを残して、引っ越しは終わってしまいました。

 

つづく〜


第1回 https://hongkonglei.com/hkmoving01/
第2回 https://hongkonglei.com/hkmoving02/
第3回 https://hongkonglei.com/hkmoving03/
第4回 https://hongkonglei.com/hkmoving04/
第5回 https://hongkonglei.com/hkmoving05/
第6回 https://hongkonglei.com/hkmoving06/
第7回 https://hongkonglei.com/hkmoving07/
第8回 https://hongkonglei.com/hkmoving08/
第9回 https://hongkonglei.com/hkmoving09/

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